図面を描く?

日記

ここ最近は、実施図面を時間に追われながら必死に描いています。汗

その実施図面を描いていると同時に、

設計中の建主さんとの打合せや、

これからご自宅を建てようとお考えの方などとの打合せ、

新しく始まった授業で生徒とのやりとりをしているのですが、

その中で、「図面を描く」ということについて、それがどういうことなのか?

お答えする機会が多くありました。




引込戸図面




一般的に「図面を描く」ということは、

“線を引き、数字(寸法)を記入するということ”という認識だと思いますが、

私にとって「図面を描く」ということは、

単に“線を引き、数字(寸法)を記入するということ”ではないのです。

“線を引い(描い)ている”ということではなくて、

“その場で一度つくってみる”という感覚です。

大工が木材を鋸で切るかの如く、その場で起きるであろうことを

想像しているのです。ただ「想像」では、他人に見せることが

できないので、図面というものにしているということです。

寸法にしても、数字を単に記載しているということでは無くて、

想像した完成形の寸法になる様に数字をつくっていきます。




いろんな間取りや形の家があっても、

細部は似たようなつくりになることが多く、

一棟一棟、細部のつくりを検討する必要が無いと

いうように考えがちですが、

違う2つの家があって、その2つの違う家の中にある、同じようなドアのつくりでも、

実際につくってみると全く違うつくり方であることもしばしばあります。

同じだと思って、実際につくる前に「図面を描く」という、

仮想で一度つくることを省略すると、

その部分の完成度が下がる可能性が大きいです。

更に、「図面を描く」という“仮想で一度つくる”

ことをした上で、実際の現場に行き、実際につくる

ところに立ち会えば、“仮想で一度つくる”で考えた

方法が良かったのか?それとも、今実際に目にしている

状況を踏まえて更に良くする方法は無いか?を

実際の場で判断することが出来やすくなります。




建主さんや、ご相談を下さる方、生徒に

私にとって「図面を描く」ということは、

「住宅(建築)を一度つくってみること」だということを

お伝えしています。

なので、図面を描くともの凄く体力を消耗します。笑

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