どうやって設計しているのか?
4)「設計が始まるきっかけ」
「建主さんを知るために聞き、話し、考える」

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私は野口修アーキテクツアトリエという木造住宅を中心に
千葉市の稲毛区というところで設計事務所をしています。
独立して22年を超え、今までの設計を振り返って考えることも
多くなりました。
設計をどうやってるのか?を
わかりやすくお伝えしていくことが、設計事務所や建築家の
敷居を本当の意味で下げることの一つだと思いまして、
今日から10回に分けて、
建主さんと出会う前から最初の案をお出しする
プレゼンテーションまで、
私が「どうやって設計しているのか?」
をできる限りわかりやすくお伝えしていこうと思います。

それから先の設計につきましては、
また機会をつくって、お伝えさせていただきます。


野口修一のプロフィール


目次

第1回 「実は “ お仕事 ” では無いんです」
第2回 「あなたの依頼がなくとも、あなたの家の設計はすでにはじまっています」
第3回 「わかりやすい言葉にしていく」
第4回 「設計が始まるきっかけ」
    「建主さんを知るために聞き、話し、考える」
第5回 「敷地を読むとは、敷地を味わうこと」
第6回 「役所に行くのは自由度を得ようとするため」
第7回 「設計は図を描くことではない」
第8回 「パースは、建主さんと自分自身に伝えるもの」
    「全体と部分を確認できる。それが模型」
第9回 「カタチを言葉に戻す。これが大事」
第10回 「設計(プランニング)の過程を整理する」
    「一緒に家をつくるために、まずは一人で」




第4回 「設計が始まるきっかけ」
    「建主さんを知るために聞き、話し、考える」

「設計が始まるきっかけ」

私の場合、突然メールかお電話で
「家の設計をお願いしたいのですが」とか、
「家づくりについてご相談したいのですが」
と、ご連絡をいただき設計が始まることがほとんどです。
どなたかのご紹介で始まるということも稀にありますが
ほとんどの方がネットで見つけていただき、
お問合せいただき、家づくりが始まります。

「建主さんを知るために聞き、話し、考える」

ですので、全くの初対面と言うことで、
その方のことをほとんど知りません。
徐々にではありますが、
どういう暮らしをされたいか?ということも含め
いろんな会話を通して、お互いのことを少しづつ知っていくと同時に
具体的なご要望や期待されていることをお聞きし、
それを設計の中に取り入れていきます。
私は建主さんとの会話が好きですし、
建主さんのお話をお聞きするのも好きです。
私から建主さんへお話しするのも好きな方だと思います。
この会話から出た言葉や要望、家への期待などが
とても家づくりには重要です。
そのまま設計に反映できるかどうかは別ですが、
その言葉の、その要望の、その期待の本質的な部分は
設計に反映されます。
この段階は、家づくりの「言葉化」の一つです。
こうしてお話を伺った後、その場から私の脳は設計を始めています。
テレビを見ていても、ご飯を食べているときも、お風呂に入っているときも
その建主さんの家のことを考えています。
もちろん、24時間ずっとということではありませんが、
気がつくと考えているという感じです。

つづきます。


野口修アーキテクツアトリエの設計事例
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