玄関

鎌ケ谷の家D

ここ最近は「玄関」に収納や作業するスペースなど
多様な機能を求められることが多くなってきています。

今日紹介する玄関は「鎌ヶ谷の家D」の玄関です。

特に要望されるということはないのですが、
私がいつも玄関を設計する際に気をつけて
意識しているのが

「雨に濡れないポーチをつくる」

ということです。
できればこの家のポーチのように
深くして、奥行きのあるポーチにすることが望ましいです。
そのような余裕がない場合は、
深い庇、最低でも1メートルから1.2メートルは必要です。
こうすることで、雨が降っていても準備してから
傘を広げたり閉じたりできますし、
鍵の開閉も問題ありません。
そういった機能のことだけでなく、
「安心感」というそこを利用する人への
精神に作用するような働きもあると感じています。

私は玄関ドアは、その家に訪れる人が初めて触れる部分なので
木製のドアや引戸をつくっているのですが、
深いポーチは、その木製ドアや引戸を雨や紫外線から守ってくれる
という理由もあります。

玄関奥の白い引戸を開けると、
2畳ほどのクロークがあります。
靴や雨具、庭の手入れをする道具など
屋外で使う道具の収納も玄関には必要で、
逆に言えば、そういうライフスタイルに
変わってきたとも言えます。

しかし、玄関にばかり面積を割いてしまうと
他の部分が狭くなり、暮らしが窮屈になることもありますから
機能を持たせつつ、できるだけコンパクトに納めるという
工夫が必要になってきます。

この家もなるべく動線処理を単純にして
コンパクトな玄関にしています。

ホール側から玄関を見ると、その奥にやはり白い引戸があって、
その引戸を開けるとガレージにつながるようになっています。
ガレージは地形上、少し低い高さにあるので、
玄関に数段の階段をつけて段差を処理しています。

段差があるところには、手すりをつけていますが、
できるだけさりげないものをと考えていますが、
今回のガレージからの手すりは、少しだけ存在感のある感じに
なっています。

上り框のところにある縦手すりは、
床から天井まで伸ばし、いい意味で手すりらしさが
消えているといいなと思っています。

最近の傾向では、玄関に多くの機能を求められ
特に収納スペースの確保が必須になっています。
そういう機能が充実していると便利でとても良いのですが、
私は、日々住宅の設計をしていて思うことは
玄関は、最初に使われる空間なので、
その家の「空気感」を感じてもらえることが
玄関としては大事なことではないかと、
そんなことを考えながら設計をしています。




鎌ヶ谷の家D
建築地:千葉県鎌ヶ谷市
構造規模:木造平屋建
外  壁:そとん壁(シラスの土壁)+ガルバリウム鋼板小波板
特  徴:ビルトインガレージ、同一平面にある空間の質の違うスペース
延べ面積:101.77㎡(30.74坪)
設計監理:野口修アーキテクツアトリエ 野口修一
構造設計:桑子建築設計事務所 桑子亮
施工管理:田中兄弟工務所 井土覚
撮  影:小泉一斉

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